1980-90s "BROOKS BROTHERS MAKERS" 2piece No.1 sack suit -CHACOAL-

<ABOUT>
1818年創業のアメリカントラディショナルを代表するブランドである「BROOKS BROTHERS」

そんなブランドの「価値あるクラシック」とまで称されるのが1901年から20世紀末まで展開された「No.1 sack suit」

名前まで知っている方も少ないかもしれませんが、世にあるスーツの原点を辿ると、間違いなくここに当たります。
19世紀までのメンズウェアとは違いナチュラルなショルダーラインに、左襟のボタンホール、控えめなラペルと、フロントダーツの入らないソフトな仕立てに、バックにはセンターベンツの入る完成されたデザイン。

今でこそ当たり前に感じる様な、ディテール達が始まるのはここからです。

個人的に思うルックスの最大的な特徴は段返りの3つボタンという点。
19世紀の3つボタンのテーラードのトレンドが収束し2つボタンのテーラードが主流になっていく中、当時の学生達は、お金がなく3つボタンのスーツを段返りにし、２つボタン風に着こなしていたそうです。

そこからそのカルチャーをブランドのスタンダードにし、後世にまで長年支持されるスタイルを作り上げたのがBROOKS BROTHERSです。
そんな情勢も感じる背景が、このデザインには詰まっているのです。

そんなBROOKS BROTHERSの普及の名作である「No.1 sack suit」

此方は、1980年代BROOKS BROTHERSのハイエンドラインである「MAKERS」より。
縫製レベルの高い職人による仕立ては一級品です。

袖裏は背裏と同生地ではなく、サビルロウテーラーの様なストライプの裏地。
内側のポケットの縫製までも抜かり無し。
ここにもMAKERSラインの魅力が詰まっています。

こんなハイエンドなスーツをこの価格帯で選べるのも古着の魅力。
クラシカルな単色グレンチェックにて。